人気ナンバーワン、鹿児島名物「桜島灰干し弁当」―お久しぶりの社員旅行顛末記―Ⅱ
さて、こんな風に事前準備の段階から、みんながとても楽しみにしていた社員旅行ですが、いざ出発となると、事務所のある志布志市はいかんせん田舎です。
県庁所在地からは遠い、空港から遠い、高速道路インターから遠い、と、肝心な3大インフラから離れた場所にある、移動にはまことに不便というハンディを背負った地方の町なのであります。
おまけに片方は海という、まあ、陸の孤島みたいな立地なのです。
とはいえ、最近自動車専用道路の入り口(インター)が市内にできたため、以前よりは随分便利になりました。
目的地である長崎までは、途中まで九州新幹線を利用して在来線に乗り換えるという鉄道の旅を計画しました。
で、その新幹線に乗るためにはまず鹿児島市内まで移動しなければなりません。
志布志市からの移動手段は車しかないので、何台かに分乗して鹿児島市まで行くことになりました。
「代表、車を出してもらっていいですか?」
との旅行幹事の依頼に、私は快くOK。
新幹線の出発時間が朝の8時台と早いため、事務所に6時前に集合となりました。
鹿児島市までは約1時間半の工程です。
4人の社員を乗せて出発。
みんなの安全には責任がありますので、私にしては慎重な運転。
それでも、8時前には到着。
先発の社員が待つ駐車場に車を入れて、新幹線の改札口前に、まず無事全員集合となりました。
みんなニコニコと興奮気味な様子です。
さっそく、電車内での飲み食いに十分なお菓子お酒その他を調達。
「朝から飲むんかい?!?」
と思いましたが、もうこの後車を運転することもないし、
「ま、いいか。」
私はおなかが空いていたので、駅弁を調達することにしました。
まだ朝早いし、量的にはあんまり多くもなく物足りないということもない、ちょうどいいボリュームの弁当を探します。
そうするとありました、ありました。
構内の弁当専門店で見つけたのは、鹿児島名物「桜島灰干し弁当」であります。
桜島の火山灰を食品の保存に利用した珍しいお弁当です。
これが鹿児島名物「桜島灰干し弁当」
地味な見た目ですがこれがうまい!
「灰干し弁当!?!」イメージ的には、なんだか灰まみれみたいなネーミングで、驚かれる方もいらっしゃるかも知れません。
が、これが鹿児島の駅弁では人気ナンバー1と言われるほどおいしいんです。
私はこいつを購入して新幹線に乗り込みました。
つづく