おーい、何とかしてくれ。頼むわ。―一輪車はクソの山に登る・・過酷な労働につぶされそうになった青春の日々―Ⅷ
北海道の酪農家で働きながら、酪農従事者の現場問題解決能力の高さに感心した私。
厄介なことが起こっても、とにかくその場で何とかしなくては、という彼らの「粘り」には、大いに学ぶべきものがあったのである。
さて、職業上の「粘り」について、ちょっとエラそうなことを書いたものの、
「俺って「粘り」がないなあ・・」
とつくづく感じることがある。
それはデジタル系の設定やトラブルのときである。
使えそうなアプリを取り込んだり、必要なシステムなどを起動させようとするがうまくいかない、そもそもちゃんと取り込めない、といったことがよくある。
ちょっとした会員登録などももたもたすることが多い。
或いは、以前使っていたシステムを久しぶりに動かそうとしたが動かない、といったときの対処の仕方である。(パスワードが絡んでいることが多い。)
それは、なにかの手順が間違っているか、必要な操作が欠落しているからであり、粘り強く追求していけば原因は必ず見つかるはずである。
しかしこういったケースでは、大抵の場合私はお手上げである。
自分でごちゃごちゃやっていても埒が明かないので、若いスタッフを呼んで
「おーい、何とかしてくれ。頼むわ。」
と、懇願するしかない。
すると、彼ら彼女らはちゃっちゃっと簡単に解決してくれる。また、そうもいかない厄介なケースでも実に粘り強くその解決策に没頭してくれる。
私が見ていて、解決へ向かうテクニックもそうだが、なんとか目途がつくまでしつこく掘り下げたり繰り返したりするその「粘り」がすごいなあと思う。
そうやって、なんとか解決にこぎつけるのだ。
そして
「はい、動くようになりましたよ。(或いは「つながりましたよ。」)今度から、ここをこうやってください。ここは触っちゃだめですよ。」
と親切に教えてくれる。
このⅠT系トラブルに対する「粘り」に関して、私は本当に情けなくなるくらい弱い。「ⅠTリテラシー」がまことに低いのだ。
いつもこんなことでは情けないので、
『デジタルの世界にもうちょっと強くならなくては・・・』
と思っている今日この頃である。
エラそーにしていても・・・
つづく