目の前から大量に消えて随分すっきりした―いつも「筆立て」は満杯の法則―Ⅲ
「筆立て(ペンスタンド)を置いても置いても、というより置けば置くほど満杯になるなあ・・・・」(自宅に2個、オフィスに2個)
と、不思議に思って(別に不思議でもないか‥)今回のシリーズを書き始めた。
すると、
「いや待てよ。筆立てだけじゃないぞ。」
と気がついた。
書斎の中を見渡してみれば、本棚もⅭⅮラックも満杯である。
そもそも本棚は家を作るとき、書斎の壁いっぱいに作り付けてもらったものである。
それでも足りなくなって、さらに継ぎ足したのだ。
それもやがていっぱいになり、読み終えた本はオフィスのこれまた床から天井まである大きな本棚に移し、
「読みたい本があれば、自由に読んでいいよ。」
と、社員にオープンにしたのだが、結局誰も読む人はいなくて、年末の大掃除の時に、会社の女性陣にその本棚ごと処分されてしまった。
そうやって、書籍については、はみ出してしまった分は他者の手によって処分されてしまったのだが、その後、「あれは惜しかった。」とか「なくて困った。」といったことは全くなかった。
鬼のように処分に立ち会った女性陣には
「ね、すっきりしてよかったでしょ。」
と言われる始末である。
ま、その通りなのだが、個人で管理している文房具や自宅の書籍、ⅭⅮといったものは自分で何とかしなければならない。
もうすぐ70歳になる私ではあるが、こういった「モノ」をダイナミックに処分することが、今後のさほど長くない人生で大事な試みなのかも知れないな、と思う。
さてそうなると、処分しなければならないものは結構多い。
なんといっても、大量に抱えているのは、洋服に靴なのだ。
これを処分しないことには、身の回りの整理は始まらないことになる。
そんな中、洋服については、30年近く着もしないのに、収納場所があるため、後生大事に抱えていた。
その昔買った20枚くらいをメルカリに出品したら、ラッキーなことに売れてしまった。
あれほど「愛着があって抱えていた」はずの、思い出深い洋服が惜しいとか残念とかいう気が全く起こらなかった。
目の前からそれだけの分量消えて、随分すっきりしただけのことであった。
この本が溢れ出てしまいまして・・・
つづく