自分が行動することで作る未来―我々の仕事はどう変化していくのか?「これまで」と「これから」を考える―17(おしまい)

我々の仕事の「これから」を考えるとき、そのベースとなるのは「未来」をどうとらえるかということにかかってきます。

この「未来」を予測するにあたって、先日、インターネット上で面白いコラムを見つけました。

それは次のようなものです。

 

―未来を考えるときには、「未来には3つの種類がある」ことを理解しなければなりません。

1.必ず来る未来:日本の人口減少(少子高齢)とか、過疎化とか、数十年単位で見て明らかに到来する未来は、沢山あります。

2.来るかもしれない未来:どこかの誰かが何かを発明したりして社会が大きく変わるとか、国同士の関係とか、不確実だけれども可能性のある未来です。「未来予測」をする場合には、この辺の読みが必要になります。

3.自分で作る未来:自分(企業でもよい)が行動することで作る未来です。

多くの企業が失敗してしまう「未来予測」は、2の部分ですね。ここは本来、読もうとしてはいけない領域です。誰にもわからないのです。消費者の好みやトレンドなんて、読めませんし、だれがどんなことをするかなんてわかりっこないし、国際情勢なんて企業人が最も苦手とするところです。―

 

なるほど、その通りかも知れません。

2の部分はかなり不確実なものなので、下手に読もうとすると、足元をすくわれかねないと言えるでしょう。

 

とはいえ、目の前で様々なテクノロジーの進化は実際に起こっていますので、そこにフォーカスして、ビジネスの「やり方」を変化させていくのは必要なことです。

それほど大きな設備投資を要しない我々の業種にあっては、トライ&エラーを繰り返して、常に自らのビジネスに適合した最適最新テクノロジーを取り入れていくことが肝心なのです。

 

そういった時代背景をベースにして我々の事業領域や「やるべきこと」を考えたとき、我々が取り組んでいくべき「これから」は次のようになるのではないでしょうか。

 

ー基本業務として、ますます複雑化してきた企業の税務会計に関する処理業務のサポートを行なう。

また、それによって得られたデータを基にして、企業の課題を洗い出し、その解決のためのアドバイス等を提供していく。

課題の解決ためには、幅広く他の専門家の専門領域とも積極的に協力していく。

これらのノウハウは、地域を限定することなく、インターネットなどの媒体を駆使することで広く顧客に提供していく。

上記のような業務を効率的かつ的確に実施するために、必要と判断した最新のテクノロジーは適時採用し、顧客への提供が滞ることのないように努めていく。

といった表現になると思います。

 

今回、かなり長いシリーズになってしまいましたが、提供していくべきビジネスの「これから」を考えたとき、こんな分析になってしまいました。

このテーマは常に流動的で進化していきますので、今後も機会を見て取り組んでいきたいと思います。

 

 

おしまい