広く深く関与することで「これから」のビジネスは成立していく―我々の仕事はどう変化していくのか?「これまで」と「これから」を考える―14
近年特にビジネス環境が大きく変化してきたことを踏まえて、私たちの提供する専門性の高いサービス事業について考察を加えてきました。
この高い専門性ゆえに、私たちの仕事の「これまで」は、かなり限定的なものと捉えてきたのではないでしょうか。
それは「こちら側」がそう思っていただけでなく、世間の捉え方もそうだったと考えられます。
しかし、世の中の事情は大きく変化してきました。
消費税の導入以来、この税目にまつわる処理関係は複雑を極め(決して良いことではないのですが・・・)、そういう意味では我々の税務会計部門におけるサポートは欠かせないものとなっています。
一方で、定型的な税務処理については自動化も急速に進んでおり、この領域が大きく進化すれば、我々の仕事は消滅するともいわれています。
私はかなりの部分、自動化が進歩しても、我々のサポート領域は、そう簡単にはなくならないと思っています。
というのは、自動化が進む代わりに前述のように複雑化する流れもなかなか止まらないため(繰り返しますが、このことは決して良い傾向ではありません。)、我々の判断を必要とする領域は必ず残ると考えられるからです。
上記のような事情も踏まえて、ここまで我々の仕事の「これまで」を分析規定し、次に「これから」のあるべき姿を考察してきました。
「英語の5W1H」を応用して考えた「これから」取り組むべき「やること(内容)」については、5Wを当てはめて規定しました。
最後は、残る「1H」の「やり方(方法)」ということになります。
この「1H」については、当初、次のように規定しました。
Howどうやって・・・専門知識を有する税理士などの専門家が、上記のような内容の仕事を、その専門知識とコンピュータなどの情報処理機器を駆使して・・
この「How」については、それほど変わらないと考えられます。
というのは、上記に表現されているように、すでに「やり方(方法)」に関しては、PCなど最先端機器を利用しながら取り組んできたからです。
とはいえ、「5W」において、かなり広めのコンセプトに切り替えましたので、それなりに変化させた方がいいかも知れません。
そこで次のように考えました。
Howどうやって・・・税務会計の専門性を活かし、他の専門家とも提携しつつ、企業業績の向上に繋がるビジネスを、最新のテクノロジーを駆使して・・・
と、「How」についても、当初よりやや広めに設定してみました。
このように、全体的に広く深く関与することで、「これから」のビジネスは成立していくことになるのではないでしょうか。
深く関与していく
つづく