常に新たな仕事を受注、繁忙期とその他の区別のないタイプの事業に―我々の仕事はどう変化していくのか?「これまで」と「これから」を考える―Ⅴ

さて、世の中の変遷とともに「これまで」と「これから」が、大きく異なってきたのがビジネスの世界です。

どんな業種も、その世の中に合わせて、自らが提供するビジネスの「やること(内容)」と「やり方(方法)」も変えていかなければなりません。

 

そういう意味で自分の業界を振り返ったとき、英語の5W1Hがその分析に適していることに気がつきました。

ここまで「What何を」「Who誰が」「Whereどこで」と分析してきましたが、次に「Whenいつ」について、分析を加えてみたいと思います。

 

この「Whenいつ」というのは、私の仕事に当てはめたとき、その切り口が結構難しく、どう考えればいいのか迷いました。

いろいろ考えた結果、「Whenいつ・・・・・申告期限や法定期限を守って」としましたが、ほかにも切り口はありそうです。

 

年が明けて2月から3月になる頃

「いよいよ繁忙期ですね。忙しいでしょう。」

と、我々の業界をちょっと知っている人ならば、そんな風に挨拶されます。

確かにその通りで、特に閑散期というのはありませんが、例年、確定申告期の2月3月、法人の申告が集中する5月、年末調整などの準備に慌ただしくなる12月などは忙しくなり、

稼ぎ時ですね。」

などという人もいます。

 

まあその通りで、こういった収入の増える繫忙期があるというのはありがたいことなのですが、私はそこに昔からちょっとした違和感を覚えていました。

というのは、こういった仕事は、毎年同じような内容の繰り返しで、特に目新しいことは発生しません。

 

この間、スポットで面白そうな仕事が発生しても、そっちは後回しになり、慣れていて稼ぎの確実なルーチンの仕事を優先させることになります。

まあ、経営的に考えれば当たり前のことで、どうなるかわからないスポットの仕事より、安定した仕事を優先させるのは当然と言えば当然の選択なのです。

 

しかし私は、上記のような定型的な仕事のニーズと収益力は、今後下降していくと考えています。

というのは、定型的なものほど、PC(パソコン)の力で、専門家でなくても処理できるようになるからです。

 

つまり、「Whenいつ・・・・・申告期限や法定期限を守って」というのは、基本的には残るものの、考え方としては、

「常に新たな仕事を受注し、その案件の納期限を守って納品する」

という、繁忙期とその他の区別のないタイプの事業になっていく、と考えているのです。

「Whenいつ」に関しても、比較的定型的だった我々の業界も、今後はもっと流動的に対応できるような体制と体質になるべき、と私は考えます。

打ち合わせ中のテーブル

繁忙期なんですわ。

つづく