自らの存在を、広く外に知らしめる―地方企業の2極化、経営者のマインドが企業の趨勢を決める―Ⅲ

経済的な低迷が続く地方においても業績を伸ばしている企業は、自らその意識も変え、現代ビジネス世界においてもきちんと通用する契約形態やルールなどにも次第に馴染んできています。

ユルユルだった地方のビジネス感覚も、こういったけん引役を担うような企業が出現することで、少しずつではありますがその意識が変わりつつあるのです。

 

ここでは、目線を外に向けて、できるだけ都会の大手なり中堅の企業と取引を始めることに注力するべきです。

それができれば、ビジネスチャンスが大きく広がることが期待できるのです。

 

つまり、今目線を外に向けて、より広く域外の企業との付き合いを始めるか、相変わらず地元のマーケットで昔からの顧客のみに頼っていくのかで、自社の将来は大きく変わってくるのです。

私は、できるだけ努力してより大きなマーケットとの交流を始めるべき、と考えます。

 

さてそこで、目線を大きく外に向けて、より大きなマーケットに打って出るにはどうしたらいいでしょうか。

これには少し準備が必要になってきます。

 

まず、なんといってもこちらの意識を外に向けなければなりません。

そして、自らの存在を、広く外に知らしめる必要があるのです。

 

その手始めに、効果的な具体的な方法論としてお勧めしたいのは、なんといっても私が常々述べているところの「情報発信(アウトプット)」です。

本丸である現実の商取引を始める前に、まずこちらの情報を相手に与えなければ始まりません。

 

そうやって「情報発信(アウトプット)」をすることで、先方はこちらの存在を知ることになります。

そういうきっかけがなければ、これまで接点のなかった相手先にとって選びようがないからです。

 

しかしながら、地方においては、上記のような状況にもっていくのはそう簡単な話ではありません。

というのは、まだHP(ホームページ)さえ持っていない企業が多く見られるからです。

ましてや、積極的に「情報発信(アウトプット)」を行なっている企業など皆無に近いのが現実なのです。

 

 

つづく