日本人体型?Ⅴ
とはいえショップに来た目的は、新聞広告で見たあのスマートなウォーキングシューズの購入である。
ひと通り、ショーケースを覗いてみると、件のシューズはその下りて行った地下の売り場に展示されていた。
「よしっ、あった。」
と喜んでいると、女性の店員さんがやってきた。上の階から聞いていたらしく、
「計測なさいますか?」
と尋ねられた。
「はあ、お願いします。」
というと、なにやら縦長の段ボールくらいの大きさの機械の前に連れて行かれた。
靴と靴下を脱いで、この機械の中に上から片方ずつ足を入れるように指示される。
足を置く場所はなんかガラス面のようになっていた。
左右それぞれの計測が終わると、しばらく待たされて、先ほどの女性店員さんが1枚の紙を持って戻ってきた。
どうやら私の足のデータがプリントされているらしい。
「計測結果がでました。」
彼女が伝える。
「ど、どんな感じですか?」
結果が気なる。
彼女がほんのちょっと言いにくそうな表情を浮かべたのを、私は見逃さなかった。
「あのう、だいぶがっしりしたおみ足で・・・」
「がっしりした足・・・」
・・・予測はしていたが、どの程度「がっしり」しているのだろう?
この疑問は、数値のデータですぐ解決された。
つづく