じいじはなんでそんなに面白いの?―孫たちとの日々・・喧騒とカオスの1週間―Ⅰ
長女が二人の孫を連れて、1年半ぶりに東京から帰省してきた。
カミさんも今長女一家と暮らしているので、カミさんが田舎に帰るのも久しぶりである。
以前は、もっと頻繁に行き来していたのだが、今回のコロナの影響は、私たち一家にとってもひどく長いものになった。
病の流行が下火になる時を見計らって、主に私の方から上京するのが精いっぱいで、東京に住む長女一家や次女の家族が子供たちを連れて帰省するのは、なかなかままならなかったのである。
長女と次女はそれぞれ核家族で、今は東京で暮らしているが、お互いたまたまごく近所に住んでいる。
二人とも同じ時期に子供が生まれたりして、なんだかてんてこ舞いになったので、2年ほど前、子育てのサポートにとカミさんが上京したのである。
幼い子供たちの面倒を見る目途がつくまでと思っていたのが、やることが多すぎたため帰りそびれてしまい、とうとう今日まできてしまった。
まあ、いろいろあったものの、今回あの病気流行の隙間を狙って帰ってきたわけである。
長女には、4歳の女の子と2歳の男の子がいる。
4歳の女の子の方は、急激に大人びてきて、もう普通に会話が成り立つようになった。逆に生意気盛りと言っていいかも知れない。
男の子の方は、まだまるでわけがわからない。
キャーキャー奇声を発したり、予測不能な行動を繰り返すので、全く目が離せないのである。
この二人にとって、じいじ(私のこと)の存在は、なんだか面白くて仕方がないらしく、家にいる間はなんだかんだとまとわりついてきて離れない。
私の行動が、どうも他の家族とかなり違う風に映るらしいのだ。
先日、上の女の子に
「ねえ、じいじはなんでそんなに面白いの?」
と聞かれてしまった。
「え!?!そんなに面白いか?」
と聞き返すと
「うん、面白い。」
と答える。
何がそんなに面白いのかわからないが、とにかく面白いらしいのだ。
空港によくあるご当地名物顔出しパネル
つづく