近年における雑誌寿命の短さがわかる―眺書三昧・・本に囲まれて暮らしている―Ⅲ

20数年前家を建てたとき、書斎が欲しかった私は、設計士に頼んで北向きの場所に一部屋も受けてもらいました。

もともと本好きだったので、その細長い部屋の南側全面を作り付けの本棚にしてもらったのです。

 

床から天井まで全面本棚ですので、その収納力は抜群で、多くの書籍をその本棚に収めることができました。

ところが、時間が経つにつれて、それだけのスペースがあっても本や雑誌が収まらなくなったのです。

 

そこで、お客さんだった工務店の大工さんに頼んで、やはり南側の机の上の空間と東側の何もなかった壁だけの場所にも、作り付けの本棚を設置してもらいました。

北側のデスクカウンターの上にも、何十冊かおいてありますので、私は窓のある西側を除いた3方を本に囲まれて過ごしているのです。

 

東側の壁

書斎南側にある入口のドアを開けたとき、半分塞がれてしまうのが東側の壁になります。

この壁は、デスクに向かった私の背中にあたり、書斎では座った位置から最も離れた場所になります。

 

この壁にも、上記のように家を建ててしばらく経ってから、大工さんに頼んで床から天井まである本棚を作り付けてもらいました。

この棚も大収納可能ですが、いかんせんデスクから遠いため、普段、使うような書籍は置いておけません。

 

この棚の天井に近いところは、普段使いとしては最も不便な位置となるため、既に見なくなったビデオテープなどが並べてあります。

自宅で再生できる映像の歴史としては、VHS、ベータのテープから、ブルーレイ、DVDときて、今はほとんどハードディスクに撮りためたものを観ていますが、この変遷は振り返ってみると結構目まぐるしかったな、という印象です。

 

ビデオテープの中には、観ないままこの場所に放置してきたものもあり、もったいないとは思うものの、いつかは廃棄するしかないのだろうと思います。

それも自分の手でやらなければ、誰かに迷惑をかけるだけのことでしょうから。

 

そのほか、この棚に並んでいるのは、雑誌のバックナンバーです。

とはいえ、これもどんどんたまるので、2,3年分を残して古い物は捨てています。

 

雑誌の中には、廃刊になったものも含まれており、近年における雑誌寿命の短さも、この棚を眺めていれば感じることができます。

特に、団塊の世代向けに発刊された雑誌にその傾向が強いように思えます。

人口の多いこの世代は、マーケットとして魅力的であると同時に、その消費傾向をマスでとらえることが極めて難しい人たちなのではないでしょうか。

 

ときどき、これらの雑誌をめくってみては、流行というものの変遷激しさに思いが至ります。

そういったものから少し距離をおきたいな、とは思いますが・・・

 

              雑誌のバックナンバーとアルバムで埋まった本棚。

つづく