毎回、苦労する集客―「唯一無二」を伝えることの難しさ―Ⅰ

私の事務所(現在は「税理士法人」という経営形態をとっています。)では、年間数回のセミナーを開催していますが、毎回集客には苦労します。

経営や税務に関する、

「これは是非ともお客さんに伝えておかなければ!」

と思うテーマを提供しているつもりでも、なかなかみなさんの反応が芳しくないのが現状です。

 

一方で、私は販売促進関係のコンサルティング会社も運営しています。

こちらの方は、ほぼ毎月、「自主開催セミナー」を実施していますが、このセミナーについても毎回集客には苦労しています。

 

おそらく、私に限らず多くのコンサルタントが最も苦労するのは「集客」ではないでしょうか。

提供するコンサルティングの概要を知っていただくためには、初めにどうしても自主開催のセミナーを聞いていただく必要があります。

 

しかしながら、このセミナーの集客に、ほとんどのコンサルタントが大変苦労するのです。

最初の「集客」さえクリアできればあとは何とかなるのだが・・・と思っているコンサルタント仲間は多いと思います。

 

何故、コンサルタントの「集客」は難しいのでしょうか・・・

それは「唯一無二」のものを提供しているからにほかなりません。

 

つまり、希少性が高い故に、「自分のこと」として捉える人が極めて限られるのです。

ほとんどの人は「自分とは関係ない」と思うので、ついスルーされてしまうのです。

 

ここが、会計事務所主催のセミナーとは異なるところです。

というのは、事務所が開催するセミナーは「唯一無二」とは真逆の、税の法律や会計ルールの改正といった、ほぼ全員の経営者に知っておいてもらわなければ困る、といった内容になるからです。

 

コンサルタントと会計事務所が提供するセミナーには、「希少性」が高く一般的ではないノウハウと、経営者一般には知っておいてもらいたい知識、といった違いがあるのです。

前者は一般的ではないので接点が見つからないゆえに、後者は必要とわかっていても面白みがないゆえに集客力が今一つということになっているのではないでしょうか。

 

          苦労しますぜ。集客には・・・・

つづく