全編、対談形式―「仕事ができる」とはどういうことか?を読んで―Ⅰ
最近、なかなか面白いビジネス書を読みました。
著者は、楠木健氏と山口周氏。
お二人の対談形式でまとめられた『「仕事ができる」とはどういうことか?』という新書サイズの1冊です。
300ページ弱の全編が、お二人の対談形式になっているという、ちょっと珍しい本です。
10時間近い対談をまとめた、と書いておられたのを読んで
「内容が濃ければ、対談だけでもこんな風に、読み物として面白い本が1冊出来上がるんだ。」
という新しい発見もありました。
楠木健氏は1964年生まれの一橋ビジネススクール教授、代表的な著書に「ストーリーとしての競争戦略 優れた競争戦略の条件」があります。
一方、山口周氏は1970年生まれで株式会社ライプニッツ代表、著書に「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?経営における「アート」と「サイエンス」」があります。
お二人ともコンサルタントを名乗っておられるわけではありませんが、おそらく、現代経営に関するコンサルティングを、いろいろな企業に実施しておられるのではないかと思います。
この本では、そういった具体的なお話が、ところどころで登場します。
著者の一人、楠木健氏は、以前、彼の講演を聞いたことがありましたが、その内容がめちゃくちゃ面白かったことを覚えています。
一方、山口周氏は、本屋の店頭で目に止まった彼の著書を読んで以来、そのビジネスに対する切り口の鋭さやユニークさにハマってしまって、これが3冊目になります。
そんなお二人の対談ですから、これが面白くないわけがなく、300ページ近い厚さにもかかわらず、あっという間に読了してしまいました。
今回はその中から、特に私が興味を惹かれ、面白いなと感じた部分を紹介していきたいと思います。
お二人の著書。すみません、本を読むときはカバー等すべて外しますので剝き身の中身です。
つづく