1000人に一人か・・・―「情報発信力」は先を見通すための不可欠な要素―Ⅳ(おしまい)

インプットした知識や情報は、できるだけ「情報発信(アウトプット)」した方がいい、とわかっていても、限られた時間の中ではなかなか難しいものです。

「情報発信(アウトプット)」どころか、インプットの時間もなかなかままならないのではないでしょうか。

 

特に経営者は忙しいので、そのインプットは、かなりセレクトされたものになると思います。

忙しい中、せっかくセレクトした知識や情報ですので、できるだけ経営に役に立つものであって欲しい、と思うのは当然のことです。

 

この「経営に役立つ」という切り口でセレクトされインプットされたものに、先述のように、さらに「情報発信(アウトプット)」という「ひと手間」をかけるのです。

そうすることで、自然に「洞察力」や「先見性」と結びついていく確率が高くなることになります。

 

しかしまあ、そんな風にガツガツと「洞察力」や「先見性」を意識し過ぎる必要はありません。

そこまでしなくても、日々努力してインプットを繰り返し、それをさらに「情報発信(アウトプット)」まで行なっていれば、これらは自然と身につくものです。

 

私はかねてより、インプットを頑張って取り組む経営者は10人に一人くらいではないかと感じています。

その中でさらに頑張って「情報発信(アウトプット)」まで続けられる人は100人に一人くらいではないでしょうか。

 

ということは、継続的に「情報発信(アウトプット)」を実践できる経営者は、1000人に一人もいるかいないか、という計算になります。

それくらい、「情報発信(アウトプット)」を続けることは難しいのです。

 

逆に言えば、その1000人に一人の経営者が「洞察力」や「先見性」を手に入れられないわけがありません。

私はこの確率がもっと上がり、「情報発信(アウトプット)」を実践する経営者が増えればいいと思っています。

 

これほど経営にプラスに働くのが、「情報発信(アウトプット)」という行為なのです。

未来志向の強い経営者が、これをやらない手はない、と思うのですがいかがでしょうか。

 

 

おしまい