インプット情報は「洞察力」を磨くための重要な糧(かて)―「情報発信力」は先を見通すための不可欠な要素―Ⅱ

経営者に求められるところの最も欠くことのできない資質である「洞察力」と「先見性」。

世の中に起こった様々な現象の本質や必然性を「洞察力」をもって看破し、それをもとに「先見性」を磨く必要性があります。

 

「洞察力」を身につける身近で最高の場は、日々の仕事の現場といえましょう。

ただしそれは、常にそのことを意識していなければ、簡単に身につくものではないのです。

 

さらに、「洞察力」を磨くためには、インプットが大切です。

直接仕事から学ぶことは大切ですが、仕事から離れた場においても、経営者は常に勉強(インプット)しておく必要があるのです。

 

この場合のインプットというのは、本や新聞、テレビをはじめとする様々なメディアなどから取り入れることのできる知識や情報を指します。

また、現代的な知識や情報の仕入れ先として、メールやインターネットがあります。

また、これを駆使することで急速に普及したツイッターやフェイスブックなどのSNS(ソーシャルネットワークサービス)といったものが挙げられます。

 

これらの仕入れ先からインプットされた知識や情報は「洞察力」を磨くための重要な糧(かて)となります。

経営者はこれらの「仕入れ」を常に怠ることはできないのです。

 

さて、こうやって手中にした「洞察力」を、経営者が自らの事業に具体的に生かしていくためには、これを「先見性」へと変換していくことが求められます。

先述しましたように、時代の変化が激しい現代において、常に「先読み経営」を実践していくことは必須の条件だからです。

 

この現代経営に必須ともいえる「先見性」を手にしていくには、何をどうすればいいのでしょうか。

「洞察力」から「先見性」への変換は、具体的にはどのように行なえばいいのでしょうか。

 

私は、その最も効果的で手っ取り早い方法は「アウトプット」だと考えます。

「アウトプット」は最も効率的な変換方法なのです。

 

仕事上の経験や知識、情報のインプットで磨かれた「洞察力」は、それだけではまだ不十分です。

これを確実なものにするためには、それらを咀嚼しアウトプットする必要があります。

そこまで実践した時点で、初めて「洞察力」が身につくのです。

 

 

つづく