また別の要素があるのではないか?!―改めてPDCAについて考える―Ⅱ

経営計画をきちんと立ててPDCAを回すことが「立派な経営」の一つのイメージ、と思っていた私。

しかし、自らを振り返ってもそうでもなかったし、世間の評価もまたPDCAに対して変化してきているようです。

 

もちろん、PDCAを回すことだけが優れた経営のすべて、というわけではありません。

しかし、それにしても、経営を上向かせるのには、また別の要素があるのではないか、というのが、私に湧き上がってきた考えの一つなのです。

 

今回、インターネット上で見つけたあるビジネスコラムを通して、PDCAが抱える問題点、私が何故PDCAに向かわなかったのかなど、自己分析も含めて解明してみたいと思います。

 

インターネットで見つけたコラムというのは次のようなものです。

これは、ビジネスプロコーチの久野 和禎氏が、

―断言しよう、PDCAサイクルはもう「時代遅れ」だ―

という刺激的なタイトルで書かれたものです。

 

まず、久野氏が主張する内容を次のように紹介しています。

― 近年、雑誌やビジネス書などで見かけない日はないくらい重要なキーワードである「PDCA」。

「PDCAを回す」ことでプロジェクトがスムーズに進み、成果が上がると信じている人も多いだろう。


しかし、プロコーチの久野氏は、「PDCA」は現代において機能していないと指摘する。

PDCAに替わる新しいフレームワークを提唱した久野氏による、特別寄稿。―

 

以下が、久野和禎氏が提唱しておられるPDCAに対する批判コラムになります。

ここに、私がこれまで感じてきた感想などを加えて、経営計画及びPDCAについて述べていきたいと思います。

 

―PDCAにこだわると「仕事が遅くなる」

いわゆる“デキるビジネスパーソン”と話をすると、しばしば「PDCAを回す」という言葉が出てきます。

「方向性は固まったので、あとはしっかりPDCAを回していけば何とかなると思います」といった具合です。

ご存知の方も多いでしょうが、これを正式にPDCAサイクルと呼びます。

PDCAサイクル(PDCA CYCLE、plan-do-check-act cycle)は、

“事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑に進める手法の一つ。

PLAN(計画)→ DO(実行)→ CHECK(評価)→ ACT(改善)の 4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する”

などと定義されています。―

 

ここまでは、以前ご紹介したPDCAサイクルについての説明とほぼ同じです。

 

 

つづく