「当たり前」と「とんでもない!」の格差Ⅶ(おしまい)
パソコン会計の導入やHPを持つことについては、既にかなり一般化している。
当初においては
「とりあえず導入しませんか。」「とりあえず作ってみませんか。」
と言っていたものが、今では
「世間では当たり前になっているんですけど、まだやらないんですか。」
と、なっているのだ。
何事も先駆者がいて、様々なモノやコトにいち早くトライする。
少し遅れて、それに一般の意識を持った人が続く。
そうやってものごとは普及していく。
これがいろいろなことが広まっていく図式だろう。
それがファッションや個人レベルの風俗習慣程度のものであれば、いちいち踊らされることもない。
流行なんて時間が経てば、そのうち通り過ぎていくものだからである。
しかし、ビジネス上の変化はそんなものではないケースが多い。
一過性の流行というよりは、技術革新や世の中(特に市場の)の変化によって、経済環境そのものが変質してきている場合が多いのである。
そうやって変化してできあがった世界は、もう元に戻ることはない。
今さら、パソコンやインターネットがない世界は考えられないだろう。
「とんでもない」と拒絶するのは最初の一瞬だけにしておいた方がいい。
できるだけ早く馴染まなければ、他が「当たり前」になった世界の中で、たった一人取り残される結果になりかねないのである。
おしまい