PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の設置―PM(プロジェクトマネージメント)的発想で仕事を考えてみる― Ⅵ

きちんとした評価システムがないために、通常業務を無難にこなしていくことには長けていても、失敗したら原点につながるプロジェクト業務には積極的に関わろうとしない、日本の雇用状況。

これが外部の意見を聞かずに自分たちだけで何とかしようとする体質と相まって、組織がますます硬直化しているという指摘は日本企業の大きな課題と言えるのではないでしょうか。

 

日本企業に多く見られるこのような体質を打ち破って、もっとダイナミックにPMを機能させるためには、どのような考え方にチェンジしどのようにアクションを起こすべきなのでしょうか。

 

その点に関して、この記事では次のように提言しています。

― ならば、これから日本の企業はどのようにすれば、PMをうまく機能させることができるようになるのだろうか。

「まずPMをうまく推進させるためにはPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)を設置することが挙げられます。

PMOはPMをサポートするために、過去、企業の中で自然発生的に生まれてきた役割です。

今、優秀なプロジェクトマネージャーが不足している一方で、企業は新規プロジェクトを多数抱えています。

その溝を埋めるためもPMOが必要不可欠なものであると言えるでしょう。」(高橋氏談)―

 

高橋氏は「PMOを設置する。」とさらりと言っていますが、これは一般的にはなかなかわかりにくいのではないでしょうか。

その意味を調べると、次のように書かれています。

 

―PMO(プロジェクトマネージメントオフィス)とは、特定のプロジェクトのために設置された推進組織あるいは執務空間それ自体を指す。

特定プロジェクトのためだけに用意された執務空間を指す場合はプロジェクトルームあるいはウォールームともいう。―

 

つまり、社内に別枠のチームのような組織を作り、場所もちゃんと別個に用意するということになります。

これは、中小企業には、或いは中堅企業にもなかなかできないことなのではないでしょうか。

 

おそらくチームを編成するというところまでは発想できても、執務空間を別個に確保するというのは、コスト面でも簡単ではないからです。

ここではたぶん大企業を対象とした考え方、ということで述べられているのだと思います。

つづく

 

今日の川柳コーナー

◆上京を するんじゃねえと 小池節

◆予約便 後ろへずらすの 3度目か

連休中は上京の予定でしたが、飛行機の予約を後ろへずらしました。

これで3回目です。