組織全体で取り組むことが要請される多くのコンサルティング―変わらないかプラスで終わるのが「情報発信(アウトプット)」でマイナスはない―Ⅰ

世の中には、様々なタイプのコンサルティングが存在し、様々なコンサルタントが活躍しています。

その内容については、多種多様であり、利用する側にも多くの選択肢があります。

 

それらのコンサルティングは、営業の仕組み作りだったり、社内組織の再編成だったり、新しい事業の構築だったり、社員のモチベーションアップだったりと、会社を挙げて取り組むような内容のものが多くなっています。

また、これらのコンサルティングは、通常社長一人に止まらず、組織全体で取り組むことが要請されています。

 

こういったコンサルティングは、もちろんうまくいったときの効果には大きいものがあります。

しかし、たまに、やってはみたけどうまくいかなかった、却ってやる前よりも全体的に社内の雰囲気が悪くなった、といった声が聞かれるのもこういったコンサルティングの特徴でもあります。

 

何故そうなるのでしょうか。

それは、一つは社長一人だけで済む話ではなく、社員全体も巻き込んだ組織的対応が必要とされるコンサルティングだからにほかなりません。

 

社長のやる気は充分でも、それが社員レベルにまでなかなか伝わらなくて、結局会社全体としてうまくいかなかった、というケースが多いのです。

解決すべきテーマが組織全体に及ぶ場合、こういった事態が起こり得ることが否めないのもまた現実です。

 

一方、私がお勧めする、経営者による「情報発信(アウトプット)」は、まずは社長一人に取り組んでもらう、という趣旨のものですので、組織全体のコンセンサスづくりといったプロセスは必要ありません。

部下から多少のサポートをもらうことがあったとしても、それは僅かなものです。

 

つまり、社員を含めた組織全体を巻き込むといった面倒は特にありません。

ここが大きな違いなのです。

 

               常に情報発信

つづく