「当たり前」と「とんでもない!」の格差Ⅳ
この「当たり前」になって私は少しホッとした。
導入の際に、何故パソコン会計の方が優れているのかくどくどと説明する必要が無くなったからである。
いわば理屈があってないような、この部分の説得をしなくて済むというのは世の中の環境が変わってきたからなのだ。
ところが、である。
この、世の中の環境が追い付いてきて「当たり前」になったのにもかかわらず、相変わらず「何故パソコン会計なの?」という人が少数残っているのだ。
当然この人たちには「何故なのか」から説明しなければならない。
しかし、こういう人たちに限って「何故」の説明があまり入って行かない。
それはつまり、理屈を求めているようで別に理屈を求めている訳ではないからである。
ただ、「新しい」ことをしたくないだけなのだ。
これまでのやり方を変えたくないのである。
ここで今さらながら、困ったな、と私は思う。
当初、斬新とも思えたパソコン会計もやがて普通になってきた。
とんがっていた先端も丸くなってきたのである。
ここにおいても新しい技術の導入を拒めばご自分が相当遅れた存在になってしまう。
私はそうなって欲しくないからお勧めするわけだが、そうするとまたしても前述した導入に際しての理屈ではない部分からの説明を求められるのだ。
つづく