一発勝負の料理作り―再現性ありません。どうもレシピ通りが苦手なもんで・・―Ⅱ
レシピ通りとか材料をちゃんと計ってとかがどうも苦手な私。
基本のところからどんどんアレンジしていって、いつも結局オリジナルに近い料理になってしまっているのが近頃の傾向である。
昔から、テレビなど見ていて、
「買い物をする時間がなかったので、家の冷蔵庫にあるあり合わせのもので作ってみました。」
などと言いながら、チャチャっと料理を仕上げる人を見て
「すごいなあ・・・大したもんだなあ・・」
と思っていた。
ところが、期せずして自分もそうなってしまった。
ただ、向こうは料理の基礎がしっかりとできている人で、その知識をもとにいろいろと応用しているのだろうと思う。
私の場合、始めっからそんな基礎なんてないので
「ええい、ままよ!」
の、行き当たりばったりのオリジナル料理である。
仕上がりの味がどうなるかなど、いつも全くもって不明なのだ。
そうやっていて改めて気がついたのだが、私の場合、外食をしなくなっただけでなく、一食分を何から何まで総菜を買ってきて済ます、ということもしていない。
冷凍食品ですら若干抵抗がある。
日本の冷凍食品は、味などもよく吟味されていてレベルが高いらしいから、不便な独り暮らしの中で、それを食べても何の問題もないはずである。
しかし私は、最初からこしらえてあるものがどうも苦手なようなのである。
私は、どうやら材料から自分流に作る方が向いているようなのだ。
しかも、レシピとかを細かく見るのではなく、オリジナルでざっと作ってしまうのが性に合っている。
もっと言えば、途中で味見もあまりしない。
本当に、出来上がったところでの出たとこ勝負、といった色合いが濃いのである。
そうやって出来上がった料理、繊細な神経の人には
「そんな料理恐ろしくって食えるか!」
と言われそうだが、自分だけで食うのだから問題はない。
まずくても仕方がないから食ってしまうだけのことである。
ただ、そんなに大外れということはなくなった。
これとこれを組み合わせればまあ大丈夫だろう、とか、これとあれを組み合わせれば面白いかも・・とかいう感は働くようになったのである。
これはメインがちりめんじゃこの味噌まぶし佃煮(これもオリジナル)を混ぜ込んだチャーハンです。
つづく