一発勝負の料理作り―再現性ありません。どうもレシピ通りが苦手なもんで・・―Ⅰ

最近、料理作りが得意というほどではないが、少なくとも「苦」ではなくなってきた

ということで、ほぼ毎日作っている。


何故そんなことになっているかというと、カミさんが孫たちの面倒を見る、という事情があって、東京に行ったきり帰ってこないからである。

本当は、田舎と東京を行ったり来たりするはずだったのだが、コロナウイルス禍の発生でどちらも地元から動くことができなくなった。

お互いすっかり塩漬けになってしまったのだ。


という理由もあって、料理を毎日作る羽目になってしまったのである。

当初は

「あーあ、毎度自分で作る羽目になっちまった・・・」

という感覚が強くて、面倒でしょうがない、と思っていた。

しかし、おかしなもので、だんだん慣れてくるにつれてそれほど苦ではなくなってきたのだ。


一人になって初めのうちは、ほかの家事はともかく、料理だけはそれまであまりしたことがなかったので、結構困ってしまった。

というわけで、当初、外食が多かった。

しかし、今では外食する気はすっかり失せて、ほぼ毎日自分で料理している。


料理をするようになって、新たに気がついたことがある。

それは、レシピを細かく見ながらちゃんと作る、というのが、そんなに得意ではない自分がいるということである。


全く初めての料理は、一応「作り方」を見るには見るのだが、我が家の台所には、必ずと言っていいほど何かが足りない。

書いてある通りの材料の一部が手元にないことが多いのだ。

その一品のために、それからわざわざ買いに行くのも面倒臭い。


そんな時は、似たようなほかの材料で間に合わせるようにしていた。

最初はそうやって、

「仕方がない。代用品で誤魔化すしかないな。」

と思ってやっていたのだが、そのうち

「別に代用品で作った料理でもいいじゃないか。」

と、考えるようになった。


ところが、それがだんだん高じてきたのである。

やがて、その辺にあるものを組み合わせて作ったらどうなるだろう?・・・というチャレンジングな料理に、だんだん変化してきたのだ。

 

          中に何を入れたかよく覚えていないオムレツ。

つづく