危機状況のレベルを見極め、対処の適切な判断ができるか―危機管理対応力が問われる中でハッと思い当たること―Ⅱ(おしまい)

前回は、体温計のボタン電池や除菌グッズが手に入らない、ということを書きましたが、モノが不足している、という点においてはそれだけではありませんでした。

ちょっと考えれば分かることとはいえ、風が吹けば桶屋が儲かる的な現象があれこれみられるようになっていたのです。

 

今回の事態(新型コロナウイルス禍)を受けて、事務所業務にテレワーク、リモートワークを取り入れていく準備にかかっていることは先日お知らせした通りです。

事務所の体制とマニュアルなどは、ほぼ「これで行こう。」と準備が整ったので、機材関係が充分か確認すると、少し不足分が心配されます。

 

そこで、もしフル稼働が必要になったとき、「足りない」では済まないから、早速手配して、と動いたのですが、これがすぐには手に入らないことが判明したのです。

具体的にはモバイルグッズ、カメラ、マイクなどの機材です。

 

「そうか!考えてみれば、これらを駆使した業務手法に切り替えてくる事業所がいくらでも出てくるのだから、早めに手配していなければならなかったんだ!」

と思い知らされました。

とはいえ、基本的にはある程度の機材は揃っていましたので、これにどれくらい加えるかの問題です。

 

最低限必要な数を割り出して、手分けして探すことにしました。

こういった機材に一番詳しい職員のところへ、直接売り場の現場から機能や価格などが適正か、画像を含めた情報が集まるようウエブ上にグループを作って各自が動くことにしたのです。

 

こんな風にみんなで工夫した機動性のおかげで、ある程度の機材は確保することができました。

さらに不足分があったときは、もっとみんなで手分けして当たるつもりです。

 

危機には危機に際しての考え方や、動き方というのがあると思います。

これほどの大きな危機状況に襲われるとは誰しも予測できるわけではありません。

したがって、このレベルの危機に対しての危機管理能力がもともとなかったとしても責められるものではないと思います。

 

ここで問われるのは、落ち着いて危機状況のレベルを見極め、どう対処するか適切な判断ができるかどうかです。

そして、対処のための行動がすぐ起こせるか、それが組織的な動きになっているか、といったことだと思っています。

幸い、私の事務所では私が細々とした指示を与えなくても、各人が判断して動いてくれています。

 

今こうして動いているのは、お客様への業務が滞ることのないようにというのが大きな目的です。

その業務には今回の危機に対しての対策も含まれていますので、今後も支援情報等について、いろいろとお問い合わせくださるようお願いします。

       どこまで行けるか、リモートワーク。これはティールームで。

おしまい