コート、コート、コート・・・・コートについて思い出すこと20

さて、コートに関していろいろ書いてきたが、現在持っている中で一番新しいものは今年買ったレザーコートである。

レザーは、ダンヒルのネイビーレザーコートに次いで2枚目になる。

 

ブランドは、コートの専門メーカーであるアクアスキュータムで、丈はロング、素材は茶のスエード、シングルでフライフロントのシンプルなデザインの細身のコートだ。

このコートは、去年の暮れ、男性情報誌に紹介されていて

「あ、これいいなあ・・・」

と思っていたのである。

 

とはいえ、価格も結構なものだったので

「まあ、購入は無理だな。」

とあきらめていた。

その後、東京に行ったときに、新宿の伊勢丹デパートで実物を見る機会があった。

 

売り場で勧められるままに袖を通して見ると、思っていた通り、これがなかなかいい。

ダンヒルのレザーコートは、店頭でのいきなりの出会いであったが、こいつは予備知識を持っての確認ということになる。

まあ、どっちにしても好きなタイプのものに遭遇したことに違いはない。

 

このときも、価格の面で手が出せそうもないことには変わりがないので、袖を通して鏡で確認してみるに留めた。

「セールにでもなれば・・・」

とも思ったが、こんな逸品はなかなか出ない。

「きっとセールになる前に売り切れてしまうだろうなあ・・・」

と、半ばあきらめ気味の気持ちでその場を離れたのである。

 

このコートに遭遇したときに思い出したことがある。

まだ、大学生の頃だったか、いや、高校生の頃だったかも知れない。

「スエードのシンプルなコートが欲しいなあ。」

と思っていたことがあったのだ。

 

あの頃

「そんなコートはないものか。」

と実際探してみた。

まあ、学生時代のことなので、カネなどそんなに持っているはずもない。

雰囲気として、

「コットンスエードでもいいや。」

と、当時とにかくスエード的な素材感のものが欲しかったのだ。

 

     こういうのが欲しかったわけで・・・・

 

つづく