知識やスキルに負けないくらい重要な要素、コミュニケーション能力―人の評価「ブランドじゃんけん」について考える
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職場で最も求められる要素は「仕事ができるかできないか」である、と書いたが、これはどんな職業であっても当たり前の話であろう。
「あいつは、仕事はさっぱりできないけれど、いるだけで場が和むからまあいいや。」
などと、余裕で言っていられる職場などそうは多くない。(なくはないかも知れない・・)
最低限のスキルや知識を身につけなければ、そもそも仕事など成り立つはずがないのだ。
それでは、そういった基本が身についたとして、それから先も、ひたすら知識をつけることに邁進し、スキルアップだけを図ればいいのか、といえばそうもいかないからややこしい。
仕事を円滑に進めるためには、知識やスキルに負けないくらい重要な要素がある。
いったい、なんであろうか。
それはコミュニケーション能力である。
これもほとんどの職場で求められていることではないだろうか。
知識やスキルにこの要素がプラスされたとき、いっちょ前の職業人といえるのだ。
そうなると、必ずしも男性が有利とばかりはいえない状況になるのである。
特に私の職業の場合、それが言える。
中小企業の場合、奥さんや社長のお嬢さんなど女性が経理を担当しているケースが多い。
そうすると、彼女たちにとって、中年の気難しそうなおじさんよりは、女性の担当者の方が何かと話題も合って気が楽、というのは、当人たちからよく聞く話である。
コミュニケーション能力という点では学歴もあまり関係ない。
高学歴であってもコミュニケーション能力の低い人はいくらでもいる。
というよりむしろ、高学歴ゆえにプライドが邪魔して、良好なコミュニケーションを阻害している場合だってあるのだ。
ただ残念なことに、コミュニケーション能力が高いとか、すごく愛嬌があって愛想がいいとかは、それだけではにわかにはブランドといえないのである。
しばらく接触したあと、仕事のスキルプラスそういった点が確認された時点で、初めて評価されることになる。
パーソナリティさんといつものコミュニケーション
つづく