男は総じて流行やファッションには無頓着―ここ間違うといっぺんにダサくなる・・サイジングという魔物―Ⅰ

着るものには当然ながら流行というものがある。

それ(流行)が無かったらファッション業界は成り立たないだろう。

 

人がみな、一度買った服を擦り切れるまで着ていたら、ファッション業界のみならず、衣料品の原料生産、デザインや製造から流通に至るまですべてのビジネスが縮小してしまって成り立たなくなる。

だから流行は必要だし、ファッション業界は、あえて流行を作り出しているようなところもあるのだ。

 

幸いにして人は飽きる動物である。

その本性に訴えかけて「流行」を創りだせば、適当な周期で人は服を買い替えていくのだ。

 

ただ、我々一般庶民は、その流行とやらを、やたら頑張って取り入れ続けるのはなかなか大変ではある。

逆に取り入れなかったからといって、別に生活する上でそれほど困るわけではない。

 

中でも男性の場合、何十年も同じような服を着ていても、特に誰からも文句を言われることもないのだ。

そんな事情もあって、男は総じて流行になどには無頓着である。

もっと言えば、ファッションそのものに無頓着な人も多い。

 

ただ、その無頓着というのも、何か確固たる自分のスタイルなり主張があってのことならいいが、単なるズボラを決め込むと少し困ったことになる。

それは、どういうことかというと、異性、特に身近にいる異性からの評判がすごぶる悪くなる、という現象に表れることになる。

 

まあ、そういった評価を受けるのは常に男性の側であり、逆のケースはあまりあり得ない。

夫が妻に向かって

「おい、お前の恰好は今風にもう少しどうかならんのか!?!」

といった言葉を浴びせかけるというケースはあまり考えられないのである。(お前の体重はどうかならんのかい!?!とおなかの中で思っている旦那は多いかも知れない。)

 

         これは昔流行ったダッフルコート

 

つづく