専門的な知識を更に応用したレベルが求められる―経営者のもつ知識と想像力が時代を変える―Ⅱ
大学新卒程度の知識では、ほとんど実践では使えないというのが、厳しい実務社会での現実。
新卒者のうちは、素人ゆえの失敗というのも、周りからある程度寛大に見てもらえます。
「これから現場での実践的な経験を積むことで、一生懸命スキルアップを図っていくんだからまあしょうがない。」
と、周りの目もある程度寛大に見てくれるのです。
しかし、一人前のビジネスマンとなってからはどうでしょうか。
更なる知識の習得が要求されるばかりでなく、仕事での具体的な「結果」が求められるようになります。
豊富な実戦経験を自在に応用して、仕事における「成果」を上げなければならなくなるのです。
新卒者の頃よりは一段高いレベルで、知識と実践の融合が常に求められるのです。
これが経営者ともなれば、また違う次元で、知識だけでは済まない要求が突きつけられることになります。
経営者がつきつけられる「専門性」とはいったいどんなものなのでしょうか。
おそらく世間が経営者に対して期待するのは、その専門性や知識の切り売り的な提供ではなく、それらを踏まえた上での包括的な見解、先見的な見通しといったものになると考えられます。
つまり、断片的な専門性だけではなく、そこから想定される未来的な見解までも含む、ということになります。
これは、専門的な知識を更に応用したレベルの要求ということになるのです。
そういった意味で、経営者は一般のビジネスマンとは期待される次元がまるで違うのです。
さてそうなったとき、経営者にとって必要な資質はいったい何になるでしょうか。
世間の高い要求に応えるには、どんな資質を備えていなければならないのでしょうか。
では済まない!
つづく