長い原稿を書くことはないかもなあ・・・―万年筆三昧、久しぶりに手にした万年筆の書き味は?―Ⅱ

若い頃欲しいと思っていたペリカンの万年筆を、つい衝動買いしてしまった私。

昔から万年筆の持つどことなく重厚な佇まい、道具としての機能美、そのペン先から生まれる文字の格調の高さ、といった様々な要素に惹かれていたことを改めて思い出す。

 

かといって、万年筆を収集するほどのめり込んでいたわけではない。

国産のものも含めて、もう探しても手元から見当たらくなったものも多い。

これまで、何本かは所有していたが、今残っているのは、モンブランの2本と、今度買ったペリカンを含めて3本である。

 

モンブランは先述のボエムともう1本はマイスターシュテュック ル・グラン146という奴である。

同じシリーズに、昔の作家がよく手にしていた149というぶっとい製品もあるが、私は実用性を考えてそれよりやや細めの146を手に入れた。

         モンブランのマイスターシュテュック146

手に入れた、といっても、大学に入ったときだか、就職したときだかに誰かにいただいたものだ。

誰にもらったかも忘れてしまった。

 

このモンブランのマイスターシュテュック ル・グラン146とボエム、それにペリカンのスーベレーンの3本が、今手元にあって、出番を待つ私の万年筆ということになる。

こいつらを使って、なにか格調の高い文章でも生み出せないものか、と妄想を膨らませてみる。

 

と、そんなことを考えつつも、こうやって書いている原稿は、パソコンのワープロソフトで打っているのである。

おそらく長い原稿を万年筆で書くということはないだろうなあと思う。

 

こうやって、ブログやコラムとして世間に発表するからには、パソコンで直接打ち込んだ方が手っ取り早い。

万年筆の出番という奴を考えてみると、現代生活ではなかなか思いつかないのだ。

   ペリカンのスーベレーン、立派な箱に入ってました。 

 

つづく