準主役のネクタイで外すには力量がいる―「外し」の楽しみ・・ファッションはド直球だけじゃつまらない―Ⅲ
さて、着ること(これをファッションと呼ぶのでしょうが・・)において、ガチガチのルール通りから、やや「外す」ことを楽しんでいる私。
そのテクニックの一つが「差し色」でした。
「外し」もあまりに大きく外してしまっては、本来の意味をなさなくなります。
「差し色」もその色があまりにデカくては、それは「差し色」とは言えなくなるわけです。
つまり、「差し色」はちょっと見えるくらいか、あくまでも脇役のポジションで使われるのでなければ、その本来の役割を果たせなくなるのです。
ですから、ネクタイのような「小物」で遊ぶわけです。
ここで「外し」のもう一方の要素である「小物」が登場するわけです。
つまり、「外し」の2大要素である「色」と「小物」は、切っても切れない関係にあることになります。
ところで、ネクタイは「小物」というには結構その存在感には大きなものがあります。
ネクタイは見える面積はそれほど大きくはないものの、体の中心に鎮座していますので、傍から見る人に与える印象としては、かなりインパクトがあるからです。
ネクタイは男性の着るものの中では、準主役なのかも知れません。
それだけに「外し」に使うとすれば、逆にかなりの力量がいるのではないかと思います。
本当に「外れ」てしまうと、ただの滑稽なファッションになりかねないからです。
とはいえ、近年クールビズの台頭により、ネクタイの出番は、(クールビズ期間の)長い職場では1年の半分くらいにまで減ってしまいました。
ちなみに私の事務所では、クールビズは5月から9月までの5か月間にしています。
私は、本当はホワイトカラーであれば、もっと長い期間ネクタイを締めるべきと思うのですが、地球温暖化や働き方に対する考え方など、環境の変化の影響で仕方がないのかも知れません。
これはシャツがストライプなのでネクタイはブルーのソリッド(無地)タイにしてみました。
つづく