業界のあり方について根本から考えるⅣ
この、月々顧客を訪問して仕事をこなす方法を、「月次巡回監査」という堅苦しい言葉で、私の所属する「TKC」というグループでは表現している。
「月次巡回監査」は、TKCグループでは極めて重要なポジションに位置付けられている。
TKCグループにとって、「月次巡回監査」は、基本中の基本スタイルでありいわば錦の御旗である。
ところが、今回話した弟の言葉によると、そのTKC推奨するところの「月次巡回監査」体制に異を唱える勢力が現れているというのである。
結論から言うと
「訪問監査は手間と時間に無駄が多いので、事務所に来させる方式を採用する。」
というものらしい。
私の事務所では、基本お客さんの会社を訪問しているが、何人かの顧客は事務所に来ていただいている。
確かに向こうから来ていただくと、訪問する時間と手間が省けてありがたいことこの上ない。
特に近年、遠くからのお問い合わせも多くなってきた。
過疎化が急速に進む我が地元では、訪問する導線がどんどん伸びてしまって、コストと時間がかかることが大きな問題になりつつある。
つづく