業界のあり方について根本から考えるⅥ
何故割り切れないのか、何故しっくりこないのか、をずっと考えていた。
そして、今回ハッと思いついたのである。
「そうか。これらの理屈は全て、従来のサービス内容が変わらないものとして成り立っているからに他ならない。だから私にはしっくりこなかったんだ。」
と、気付いたのである。
もっと言えば
「これらは『そこで止まっている理屈』だからしっくりこなかった。」
のである。
中小零細企業は潜在的には新しいサービスを必要としている。
潜在的には、と書いたのは、当の中小企業もまだそのことに気が付いていない、と考えられるからである。
だから彼らは、我々がこれまで示してきた手垢のついたような既存のサービスを
「できるだけ安く提供してくれ。」
としか言わない。
気が付いていないから頼みようがないのだ。
その状況に対して、こちら側(会計人業界)も「効率性」や「コストダウン」の理屈しか持ち合わせていないから、お互い新しい発想や創造性が生まれるはずがないのである。
私から見れば、お互いすくんだような不幸な状態が続いているように思えて仕方がない。
つづく