やがて彼女の望む方向へ・・―日本はまだまだ遅れているのか・・女性の地位について考える―Ⅶ(おしまい)
さて、最後にこの問題に対する私の見解と、現在私がどうしているかを述べて終わりにしたい。
まずプライベートに関しては、まあ、かなりカミさんを立てているつもりである。
実は、今カミさんは出産を迎えた娘たちのところ(東京です。私は鹿児島。)へ行ったっきりで、私は独り暮らしである。
炊事、洗濯、料理、一応すべてこなしている。(といっても大したことはしていませんが・・・)
そんな暮らしでも
「わしの面倒はどうしてくれる?!?」
などと、文句などもちろん一切言わない。
ときどき「トホホ・・」と感じながらも、
「まあ、娘たちのため。孫のため・・・」
と、何とかこなしているのだ。
一方、事務所の方は、従業員16人中、7人は女性である。
正社員5人、パート2人の構成となっている。
彼女たちは極めて優秀で、かつタフである。
ただ、子育て中、シングルマザーなど彼女たちの人生事情は様々なので、そこに関しては、男性にはしない配慮もしている。
そうしなければ、彼女たちが存分に働くことはできないからだ。
所内の役職としては、男女の区別(差別?)は全く存在しない。
ナンバー2の女性税理士は極めて優秀で、事務所内部のことはほとんど仕切ってくれる。
私は安心してのほほんと自分の仕事に打ち込めるのである。
私の職場のような感じで、男女フラットに仕事に打ち込んでいるところもあれば、今回のテーマのように、男女の境界線意識がまだ当たり前に残っている世界もあるということだ。
それが混在しているのが今の日本なのだろう。
女性の中には田嶋陽子氏のように、現在でも男女差別は全く撤廃されていない、と極端な主張をする人もいるが、私のような意識の人間からは不快なだけである。
女性を保護し過ぎると、今度は逆差別になりかねない。
境野さんの披露宴での出来事は気の毒だったと思う。
挨拶をされた男性たちは、田舎に住む私が見ても、相当ズレていると感じる。
おそらく、徐々にではあろうが、日本全体も彼女の望む方向に是正されていくだろう。
また、そうならなければ、これからの日本の発展もないのだ。
男女フラットでございます。
おしまい