受け入れるしかありません・・・―「やせ我慢」を尊重できるのは大人の証(あかし)―Ⅲ
両親の離婚が悲しくてしょうがないこの相談の女性。
それでも、両親の別居中、なんとか気持ちを立て直そうと努力したようだ。し
かし、そんな矢先ついに・・・
以下相談は次のように続く。
―落ち着いてきたと思っていた先日、ついに離婚届を出すと告げられました。
その時、自分は気持ちに蓋をしていただけで、つらさや寂しさはなくなっていないことに気づきました。
気持ちがよみがえり、また泣いてしまいます。―
読んでいてなんとも気の毒である。
自分なりに葛藤し、なんとか克服しようと思っていたにもかかわらず、それが現実のものとなるとなれば、また心は揺れるのであろう。
まあこんな風に、ずっと保留になっていた心配ごとが、ついに決着のときを迎えるというのは、生きていれば避けることのできない現実である。
それは、いい形で終わることもあれば、この相談のように望まなかった結論に達することもあるのだ。
相談は次のように締めくくられていた。
―両親どちらも大好きです。
離婚が二人の幸せになる手段なのであれば、受け入れるしかありません。
でも大好きな家族がバラバラになることに耐えられません。
どうした今後明るく過ごせますか。―
今どき、「両親どちらも大好きです。」と、きっぱり宣言できるのは珍しいような気がする。
冒頭にも書いたが、こんなケースでは両親のどちらかに、大いなる欠陥があって子供が恨んでいることが多いのだ。(大抵父親の方に問題があるようだが・・・)
それだけに、この女性は別の意味で可哀そうになる。
このちょっと珍しい相談に対する回答がなかなか秀逸だったので最後に紹介したい。
つづく