税理士はサービス業ではない?!?―税理士=怒る人、について考える。何故そう思われているのか・・―Ⅶ(おしまい)
どうも世間ではそう思われているらしい「税理士=怒る人」というイメージについていろいろ書いてきたが、はたして解明できたのだろうか。
まあ、いかにも頭の固そうな中年男が、苦虫かみつぶしたような顔をして、話しかけるのもはばかられるような雰囲気で仕事をしていたら、この人はきっと怒りっぽいのだろうな、と思われても仕方なかったのかも知れない。
ここまで書いてきて、何もそこまで自分の職業をネガティブに捉えることもないだろうとも思うが、わりとそういう意見(「税理士=怒る人」という)が多かったので「どうしてだろう?」と考えた結果である。
どちらかといえば、そんな風に思われないに越したことはないはずだから、理由が解明できたらそうならないように気をつけるべきとは思う。
以前、私が「税理士はサービス業なのだから・・・」と話しかけたら、「それは違う!」と先輩税理士にたしなめられたことがあった。
つまり、「税理士はサービス業ではない。」と彼は言いたかったらしい。
物事の捉え方は人それぞれだから、そう思うのは勝手だが、私は私の職業観で考えたい。
ただ、その先輩のように「税理士はサービス業ではない。」と考える人が税理士側に多かったので、「税理士=怒る人」といったイメージが定着してしまったのではないか。
まあおそらく、そんなイメージは、年配の先生までで、若手の税理士でそう思われている人は少ないと思う。
そのあたりは、お医者さんと同じである。
昔のお医者さんはおっかなかった、とはよく言われることだ。
経営者は、普段から良き相談相手を探している。
そんな時、傍にいながらその役割に選ばれない、というのはもったいない話である。
できれば「税理士=怒る人」というイメージを早いとこ払拭して、「税理士=良きパートナー」がごく当たり前の世界になりたいものである。
おしまい