業績が悪いとき「しっかりしろ!情けない!」―税理士=怒る人、について考える。何故そう思われているのか・・―Ⅱ
「税理士=怒る人」というイメージは、いったいどこからくるのか・・・考えてみた。
先日、いつも割と気楽に話のできるクライアントさんと話す機会があったのでそのことを聞いてみた。
まだ40代の若い社長さんである。
彼は
「今、自分が経営者になって、別にそういう(「税理士=怒る人」といった)思い込みというのはないけれど、昔は確かにそんなイメージがあったような気がする。」
とおっしゃる。
彼とはいつもいろいろな話を気楽にできるし、少なくとも、私と彼の関係において、怒る、怒られる、ということでギクシャクすることはない。
気楽に聞ける間柄なので「それはどういうときにですか?」と聞いてみた。
つまり、我々税理士はどういうときに「怒る」と思われているのだろう?と聞きたかったからだ。
「怒り」の原因を知りたい。
そうすると彼は、
「はっきりとはわからないけど、業績が悪いときとかですかねえ・・。『しっかりしろ!情けない。』みたいな感じで怒られるんじゃないですかね。」
なるほど、普段数字を見ているから、業績が悪いとつい怒り出しちゃうということか・・・
しかし、「自分にはそれはないなあ・・・」と思い返す。
業績が芳しくないとき一番ガックリきているのは経営者である。
そこに追い打ちをかけるように怒ったりはしない。
世の中には、そういうとき怒る税理士もいるのだろうか。
でも考えてみれば、そうやって怒ってくれる税理士は、熱いハートのいい奴だ、ということもできる。
避けたい対象とばかりも言えないのではないか。
まあ、少なくとも私はしていないつもりである。
「うーん、一般的にはそれはないと思いますよ。」
と、答えた。
つづく