「パリ国際会議」に出席して―久しぶりのヨーロッパ短期滞在見聞録―Ⅵ
パリのホテルはハイアットリージェンシー。
15階から眺めるパリの街並みは悪くないし、部屋もなかなか良かったのだが、お風呂はシャワーだけで湯舟はついていない。
ま、それはどうってことなかったが、トイレがウオシュレット付きでないのには参る。
以前も思ったことだが、
「日本のウオシュレットを世界中に売りまくってくれぇーっ!」
と、声を大にして言いたい。
こいつはものすごいビジネスチャンスになるぜ、きっと。
明日は一日中会議である。
今夜は勝手にしてください、ということなので、軽くなんか食べて寝ようと思い、羽田で両替したユーロをポケットにフロントの階まで降りる。
売店ではほかの先生たちもウロウロしていた。
私と同じでなんか食べなきゃと思い、ここまで来たんだろう。
旅の疲れもあるし、あんまり重たいものも腹に入らないな、と思い、ボリュームたっぷりのサンドイッチは避けて、フルーツケーキを買ってみた。
飲み物は昼間飛行機の中で気分が悪くなったのを思い出して、アルコールはやめておくことにする。
いろいろと検討した結果、なんかよくわからないドロッとしたジュースにした。
このときの店の紙袋がシンプルな割にかなりしゃれていたので、丁寧に折りたたんで持って帰ることにする。
ケーキ用につけてくれた木で作ったフォークもなんだかおしゃれである。
さすがおフランス!
このフォークも後で丁寧に洗って持って帰った。
おいおい、こんなことしてたら帰りの荷物が膨らんで、とんでもないことになるぞ!と、思ったのだがタダでいただいたのはこの二つと、フランスの石鹸1個だけだった。
とにかくこの夜は、こうやってくたくたの身体を、ようやくベッドに沈めることができたのである。
つづく