部下に企業の最初のオリジナルな仕事はできない―誰かに言われたからではない社長の「情報発信」―Ⅱ
何故「情報発信」をはじめから部下にやらせてはだめなのか・・・・
それはこんな理由によるのです。
仮に部下は
「なんでもいいから情報発信しなさい。」
と命令されたならば、まず「型」を求めてきます。
「何をどんな風にすればいいのでしょうか?」
と、必ず聞いてくるはずです。
これは、当然といえば当然です。
そうしなければ、どうしていいのか、さっぱりわからないからです。
この場合、経営者の方もかなりアバウトな命令の仕方しかしていませんので、
「とにかく情報発信することが大事なんだから何でも出せ!」
的な言い方になるはずです。
そもそも、こんな雑なやり取りをしていたのでは、私が申し上げている、世間が興味を示し、共感を覚える「情報発信」には程遠いものしか出てこないことになります。
つまり何を申し上げたいかといえば、部下には
「その企業にとって最初のオリジナルな仕事はできない。」
ということなのです。
これは当たり前の話であって、部下はそんな立場にはないからです。
初めての仕事を「自分の頭で考えてやれ!」というのが、どだい無理な話なのです。
また、どんな仕事にでもサクサクと対応できるようなタイプであれば、もっと違うポジションにいるはずです。
そのレベルの人材であれば、とっくに独立しているか、大手なりに採用されている可能性が高いと思います。
尤も、大手であったとしても、社員が自らどんどん仕事を創り出していくなどということは、それほど見られることではありませんが・・・
つづく