「命令されたものではない」ことが極めて重要―誰かに言われたからではない社長の「情報発信」―Ⅰ

 

私は「企業の情報発信は、まず社長自らが率先して行なってください。」と、申し上げています。

社長自らがやらなければならない?・・・・ 

企業は組織ですから、「情報発信」については、担当を決めて部下にやらすわけにはいかないのでしょうか。

 

もちろん、ちょっとした規模の企業であれば、広報担当とか広報室といった部署があり、対外的に発信しなければならない事項については、業務の一環として担当していると思います。

マーケティングとか広告宣伝、販売促進の部署を持っている企業もあります。

 

ただ、中小零細企業の場合、こういった部署を設けている企業は少数派で、大抵は他の担当者が兼任しているか、「情報発信」そのものが疎かになっているかのどちらかだと思います。

いずれにしろ、私が申し上げるような「情報発信」に取り組んでいる企業は極めて少ないのが現状です。

 

さてそういった状況の中で、いよいよ「情報発信」に力を入れていかなければ、と考えたとき、どうすればいいのでしょうか。

何か決定的な要因というものはあるのでしょうか・・・・

それは冒頭で申し上げたように経営者自らが口火を切るしかないのです。

 

何故ならば、この取り組みが、まず「命令されたものではない」ということが極めて重要だからなのです。

なんといっても、その初めの自主性こそが「情報発信」が成功するためのカギを握っているからです。

 

部下に振っては何故だめなのか? 

それは、部下の置かれている立場と、そのマインドにあります。

 

 

つづく