プレゼンにはある程度のボリュームが必要―プレゼンテーション能力を磨く必要性が増している―Ⅲ
いよいよ税理士によるコンサルタントへのプレゼンテーションが始まった。
出だしはG先生の自己紹介である。
自分はどこの出で、名前にまつわる歴史的な履歴などを披露してくださる。
最初は、なるほどと、聞いていたがこれがやたら長い。
心の中で
「先生、そろそろ本題に入った方がいいよ。」
と囁くのだが、なかなかそうならない。
少しやきもきしていたら、ようやく、今回どういう意図でどんなことをしたいと考えているのか、の説明に入った。
と、思ったら、あっという間にそこのところは終わってしまった。
「やっぱり1時間もちませんでしたねえ。すみません。あとはうちの職員が細かい説明をしますので、いったん休憩に入りましょうか。」・・・
と、最初の話は終わってしまった。
私は心の中で
「うっ、先生、休憩に入るには早すぎるぜ。このあと、職員さんがしゃべったとしても、大量に時間が余る可能性があるなあ・・・ちょっとやばいかも・・」
と、つぶやく。
何せ、プレゼンの時間は3時間とってあるのだ。
3時間というのはそこそこ長尺である。
かなりボリュームのある内容を話すことができなければ、埋まる長さではない。
休憩時間を挟んで、職員さんのプレゼンが始まった。
PP(パワーポイント)で、よく作られた資料であったが、プレゼンというより我々の取り組み(経営計画支援業務)の紹介がほとんどである。
こちらの手元に、レジュメのペーパーが配られていないのも少し痛い。
おそらくこれでは、今回何故コラボしたいのか、の説明が不十分である。
聞きながら
「おそらく、彼(職員さん)の時間も短くて終わるな。」
と、判断した私は、手元にあったノートに急遽、プレゼン資料を作り始めた。
つづく