「Gパン」でよみがえる様々なストーリー・・・―脇役の主役、パンツの歴史を振り返る(流行の兆しはいつもズボンに・・)―Ⅳ

さて、こんな風にかなりの本数パンツを所有している私であるが、素材的にはどうであろうか。

ご存知のように、洋服にはコットン、ウール、シルク、化繊、など様々な素材が存在する。

 

私の場合、ウールのパンツが圧倒的に多い。

冬はフラノやツイードのように厚手のウール、春秋の中間的な厚さのもの、夏は薄手のサマーウール(トロピカルウールともいう)といった具合に、ウールはその織り方や厚さを変えながら、1年中、男の下半身を支えているのだ。

 

これはひとえに、ビジネス系のウエアの場合、きちんとした印象が大切なので、どうしてもウールのようにカチッとした仕立てのできる素材が一番ふさわしいのであろう。

当然、クリース(パンツの折り目のこと)がきっちり入っていることが要求されるのだ。(ちなみに、ビジネス系のパンツの場合、「スラックス」という言い方もよく使われる。)

 

逆に、ウール系のカジュアルパンツというのは少ない。

カジュアルな装いには、デニムをはじめとするコットン系の素材のものがどうしても多くなる。

コットンパンツ(通称「コッパン」)は、ウールパンツの次に所有本数の多いパンツである。

 

デニム(我々世代は「Gパン」と呼ぶことも多い。「ジーンズ」という呼称も一般的である。)は、ほぼ1年中愛用している。

考えてみればGパンもこれまで何十本購入してきたか数えきれない。

リーバイスの「501」だけでも、今でも数本は持っているのだ。

 

確か、Gパンに関しては、それだけをテーマに、以前このブログで書いたような気がする。

「デニム」と書いたのでは、素材の一つにしか過ぎないが、「Gパン」と書くと、途端に、その背後に様々なストーリーがよみがえってくるから不思議である。

 

これはホワイトデニムでちょっと格好つけてみました。

 

 

つづく