経営者の覚悟、新しいことへのチャレンジ―リスクを恐れていては何も実現しない―Ⅱ
商売がうまくいかない時期があっても、放っていてもそのうち景気が回復してきて、業績も自然に良くなってくる・・・・
昔のように好不況がほぼ定期的に循環型で巡ってきていた時代はそういったことも考えられたでしょう。
しかし、そんなのどかな時代はとっくに終わりを告げました。
現代経営においては何か新しい基軸、アイデアを出さなければ確実に下降線をたどって行きます。
そこで経営者のみなさんは、情報を収集し考え知恵を絞ると思います。
その結果、経営者が導き出した結論は、ほとんどの場合自社がそれまで試みたことのない新しい切り口になるはずです。
そして、これにチャレンジするということは、ほぼ間違いなくリスクを伴うことになります。
それまでやったことがない訳ですから当たり前といえば当たり前のことなのです。
ここで
「リスクがあるからやっぱりやめよう。」
と思うかどうかです。
リスクを取るか否かは、経営者の決断にかかっているのです。
リスクを取らないということは、緩やかではあるが確実な死(多くの場合「廃業」)をもたらします。
一方、リスクを取って新しいことにチャレンジするというのは、成功するかも知れないけれど、下手をすれば劇的な死(多くの場合「倒産」)といったことをもたらす可能性があります。
経営者には
「さあ、どっちを取りますか?」
ということになるのです。
経営者が新しいことにチャレンジするというのは、こういった事態も想定して臨む覚悟が必要なのです。
つづく