ネット情報は旧メディアのバイアスを修正する―世相から推察するメディアの影響力―Ⅲ
安倍内閣の支持率の差に、これまで述べてきた世代間の差が如実に表れているような気がするのである。
この世代間の差はどこから来ているのであろうか。
その前に、現在の旧メディアの劣化ぶりの激しさについて触れなければならない。
若年層の支持が下がっていることと、その劣化ぶりとが全く無関係とは思えないからである。
例えば、新聞がこれほどまでに偏向したメディアだとは、昔は思っていなかった。
沖縄の基地問題の取り扱いや、中韓近隣諸国に対するスタンス、安倍政権の取り上げ方いずれをとっても、公正な報道がなされているとは思えない。
ネット世代は、こういった大メディアのバイアスのかかっていない情報にアクセスしている。
安倍政権に対しても、批判的な立場、という前に、実際どんなことに取り組み、どんな成果を出しているのかについて、左がかった新聞諸紙よりはまともな見方をしているのだ。
一方、旧メディア世代にも言い分はある。
「所詮、ネット情報なんて信用の出来ないクズ情報ばかりだろう。」・・・
確かに、ネット情報にはゴミ情報が多いことは事実だ。
しかし、ウソや意図的誘導が見破られやすく、簡単に淘汰されるのもネットの特長ではある。
以下は私の感想である。
「ネット情報では、確かに格調の高い上質な情報はなかなか得られないかも知れないが、少なくとも、旧メディアのバイアスのかかった情報のマイナス面を打ち消し、修正するくらいの力はある。」・・・
これが、私の考えるネット媒体に対する評価である。
つづく