旧メディア世代と新ネット世代の違い―世相から推察するメディアの影響力―Ⅱ
次に「若年層の支持が高齢層よりも高い・・・」という事実だが、これには少し驚かされた。
「若い層というのは、現役の保守政権にはいつの時代も批判的なもの・・」
と、私たちの若い頃から、政治に対する意識はそんな風に相場が決まっていたからだ。
記事を読むと
― 年代別の平均支持率は、若年層の18~29歳が61%で最も高く、最低は60歳代の50%。
過去の内閣では高齢層の支持率が高いことが多く、若年層が最も高いのは、現在の安倍内閣が初めてだ。―
と、ある。
60歳代といえば私の年代である。
私は、同世代の人間はもう少し安倍さんに対する支持率は高いのかと思っていた。
ただ、この点は、先述の男女差以上に、興味深い中身を含んでいるような気がしてならない。
読売新聞の調査分析では、そのことには触れていなかったが、これは旧メディア世代とネット世代の違いではなかろうか、と思うのである。
これは今後の世相を占う上で、極めて大きな要因になるのではないだろうか。
「占う」と書いたが、本当に占う気などもちろんない。
あくまでも「予想する」という意味である。
旧メディア世代のニュースソースは、宅配の新聞であり、毎日のテレビである。
これに対して、ネット世代は、まず毎日宅配される新聞は取らないし、テレビもあまり見ないらしい。
彼らのニュースソースはあくまでもネットである。
しかも、その媒体機器はPCから完全にスマホに移っているようだ。
私などは、まだかなりPCを日常的に使っているが、若い世代は生活上必要な情報収集や処理のほとんどをスマホ上で済ませているらしいのだ。
つづく