情報の収集や整理といった作業は社員に依頼OK―オリジナリティこそが命、自分の言葉で情報発信― Ⅲ(おしまい)

自社で自主的に行なう「情報発信」というのは、文章がギクシャクしていたり、表現が多少拙くても「社長が自分で書いた」というところが肝心なのです。

とはいえ、それがいつまでも、とてつもない高い壁のように思われては、そもそも何も始まりません。

 

その解決策として、最初のコツを掴むまで、プロと一緒に取り掛かるということも一つの手です。

それはもちろん、自分で書くためのレクチャーを受けるということであって、先述したように、「ゴーストライター的なプロに丸投げする。」という意味ではありません。

 

ここで安心してほしいのはいつまでも社長一人の孤独な戦いではない、ということです。

社長が頑張って情報発信を始めれば、社内にそういった雰囲気が生まれ、必ず社内に協力者が出てきます。

発信し続けるには、どうしても様々なネタが必要になってきますので、その身内の協力者に情報の収集や整理といった作業的なことは部分的に依頼すればいいのです。

 

私は、社長とこういった取り組みを、一体となって経験した社員であれば、やがて情報発信の代行を一分任せてもいいと思っています。

何故ならば、社員はこっち側の人間だからです。

 

例えこういったことに習熟したプロであっても、外部の人間に依頼するのとは根本的に違います。

あくまでも、こちら側の取り組みと責任で発信するという姿勢が大切なのです。

 

既製品で行くのか手作りで行くのか、或いはそのミックスを工夫してみるのか、いずれにしても情報発信を始めることこそが大事なのですが、最初から他人に頼るとい姿勢だけは慎んでください。

社長の肉声こそが最も独自性に富んでおり、他者から見ても興味深く面白いのです。

 

 

おしまい