世界はリアルなウソのないストーリーを求めている―社長の発する真実の物語(トゥルー・ストーリー)のみが人々の心を打つ―Ⅲ(おしまい)
従来の広告宣伝と一線を画し、かつSNSの世界に組み込まれる訳でもない、何か独自のポジショニングはないものか?
この独自のポジションについて、これまでいろいろ考えてきました。
私はその一つに、「経営者が発信する我が社のストーリー」というものが相応しいのではないか、と思っています。
もちろんそれが誇張されたり、極度に脚色されたりしたものでは、先のステマと同様の扱いを受けかねませんが、リアルにこれまで重ねてきたご自分のキャリアを素直に表現されたものであれば、問題なく歓迎されるはずです。
その手段としてSNSをうまく利用していくべきなのは、言うまでもありません。
ただ、発信する中身が、その主な利用者層である若い世代のそれとは異なったものになるということです。
これは、彼らとまったく同じ土俵に立つ訳ではないものの、参加していないということでもなく、独自のポジションを作る結果になるのです。
いずれにしても彼らが、ステマに代表されるあざとい広告宣伝よりも、リアルな世界のウソのないストーリーを求めていることは間違いありません。
ジェネレーションギャップを超えて、若い世代にも肯定的に受け入れられ、彼らの積極的な支持を得られるだけの魅力を、それまで企業が重ねてきたストーリーは持っているはずです。
そしてその情報発信を行なうのは、誰でもない経営者自身です。
社長の発信するリアルストーリーは、世代を超えて多くの人に支持されるはずです。
そう信じて、誰もが手掛けるわけではないこの手法を是非実践していただきたいと強く思います。
おしまい