自社の持つストーリーの発掘と発信は経営者の使命―情報発信を自らのブランド形成に変えていく―Ⅳ(おしまい)

さて「自らの持つコンテンツを言語化する過程で、ストーリーを組み立ててみては・・・」と、いう中小企業向けのブランド化戦略について、ここまで述べてみました。

そしてその出来上がった「ストーリー」については、もちろん外に向かって発信していかなければ意味がないことになります。

 

この「企業の持つストーリーを発信していく」という点では、すでにブランド化している企業と変わりません。

違うのは、ブランド企業が莫大なおカネをかけてイメージ戦略を構築し、それをまた莫大な費用をかけて広告宣伝に乗せているという点だけです。

 

こちらは、そんな大手メディアを使うような大きなお金はかけられません。

そこで、SNS地方メディアなど、低いコストで発信可能な媒体を利用して情報提供していこうというのです。

 

向こうは世界、こちらは日本の一地方という規模の違いこそありますが、やっていることは極めて類似しているといえるのではないでしょうか。

このような方法で、自社の持つストーリーを丁寧に発信していけば、そんな試みをやっている企業は極めて少ないので、それだけでブランド化への道のりを追求することになるのです。

 

「情報発信」と「ブランディング」・・・一見何の関係もありそうにないこの二つの言葉。

しかし、自社の提供していく商品に自信があるのであれば、この二つは密接な関連性を持ってその構築(ブランド化)に貢献するのです。

 

経営者は、自社の持つストーリーの発掘と、それをアウトプットしていくということについて、一つの使命感のようなものをもってあたっていってはどうかと提案するものです。

 

 

おしまい