内的要因よりも外的要因の重要性―外部環境が企業の停滞を許さない―Ⅱ

年商、3千万から5千万円くらいの企業で、事業は安定していて利益もそこそこ出している会社の社長が、新しいことにチャレンジする意欲とかそんなになくても、顧客その他に一定の社会的貢献をしているんだからそれでいいじゃないか・・・・という意見があるのもまた事実。

 

しかしながら、中小企業経営、特に地方のそれは年々歳々、厳しいものになっています。

それは企業の持っている商材やノウハウがどんどん陳腐化するから、というのが主な理由ではないのです。

 

もちろん、あまりにも商材やノウハウの更新やリニューアルを放置しておくと、さすがに古臭さは否めなくなるかも知れませんが、これはそれほど急激に起こるものでもありません。

そういった、言わば「内側の理由」によって経営が厳しくなっているのではないのです。

 

問題は、企業そのものよりも「企業を取り巻く外部環境の急激な変化」ということなのです。

というのは、特に地方の場合、地域の過疎化高齢化というのは留まることなく進行しています。

去年より今年、今年より来年とビジネス環境は、結構なスピードで悪化して行きます。

 

そんな中で、自分の事業だけは昔のやり方のままで安泰ということは決してあり得ません。

何も新しいことに挑戦することなく、業績を維持していくのはかなり難しいことなのです。

 

それも単に「新しいこと」というよりも、常に「業績を伸ばすための何か」を考えながら仕掛けていなければ、停滞では済まなくなるのです。

これは経営者にとってかなりしんどい事態と言えなくもありません。

 

 

つづく