新聞の人生相談欄から―障害について考える―Ⅲ
私と家内が日頃から意識していたテーマというのは「障害」ということに対してでした。
この日の朝刊はそれについてのご相談だったのです。
短い文章ですので全文ご紹介します。
2018年1月5日金曜日、読売新聞「人生案内」へのご相談。
「長男の障害 祖父母に伝えるか」
―30代の会社役員男性。長男の障害のことを、私の祖父母に伝えるべきかどうかで悩んでいます。
長男は3歳になる直前、知的障害を伴う自閉症と診断されました。
妻や支えて下さる方のおかげで、4月から小学校に通う予定ですが、その後も多くの支援が必要です。
私には、高齢の祖父母に長男のことを伝え、落胆させたり不安を与えたくない気持ちがあります。
障害のことを理解してもらえる自信もありません。
障害児というレッテルを貼られ、祖父母と私たちとの関係が崩れてしまうことにならないか心配です。
妻とは、いずれ祖父母にもわかるから、あえて伝える必要はないということで一致しています。
私の両親も同じ意見です。
しかし、真実を隠して祖父母と接していくことに後ろめたさを感じるのも事実です。(大阪・Y男)―
というものでした。
このご相談が、3人の子供を育て、その都度いろいろと悩んだり考えたりしてきた私たち夫婦には他人事とは思えなかったのです。
つづく