踏み出そう経営者の情報発信―広告宣伝の持つ性格について改めて考える―Ⅲ(おしまい)

インターネットの利用には、最初若干の設備投資やHP(ホームページ)の作成などに多少の費用がかかりますが、マスメディアを利用し続けることに比べれば、はるかに安いランニングコストで維持することができます。

ここを一つのベースとして自社の様々な情報発信を続けることが可能となったのです。

 

また、HPを一つの看板として掲げ、単にそこから直線的に情報発信を続けるだけでなく、SNSと連携してこれを拡散させることも可能です。

これらを通じて、こまめに自社情報の発信を続けることは、低コストという点でも、中小企業である自社にとって極めて有効な広告戦略として位置付けることができるのです。

 

つまり、このインターネット利用における「売り込まれている感がない」という点と、ランニングコストが低いというのは、中小企業の広告戦略にとって、かつてなかったほどのインパクトがあるはずです。

 

この土俵においては、莫大な費用の掛かるマスメディア利用と違い、大企業も中小企業も原則区別なく戦えるはずなのです。

とはいえ、ここのメリットに真剣に向き合っている中小企業はまだ少なく、いまだに充分活用しているとは言えない状況です。

 

これらの手法をいち早く取り込んだ企業が、そのメリットを享受し、他に抜きんだチャンスを掴むことができると私は思っています。

ただそのためには経営トップが自ら情報発信をやり続ける、という覚悟が必要です。

また、継続するためには、充分なコンテンツも準備しなければなりません。

 

面倒なように聞こえるかも知れませんが、自分の本業である得意分野についての情報発信です。

少し慣れてくれば、続けることは決して不可能ではありません。

是非先頭に立って、自社の情報発信に取り組んでみて下さい。

 

 

おしまい