ストーリーは「独自性」を生む源(みなもと)―AIに対抗できるのは独自性と創造性― Ⅲ(おしまい)
さて、この「汎用性」の反対の概念である「独自性」を抽出する元となるのが、我が社が営々と築いてきたストーリーということになります。
言うまでもないことですが、我が社のストーリーは、必然的に我が社独自のものということになります。
先述しましたように、近い将来、AIなどの技術の発達によって一般的な作業でほとんど差がつかなくなった場合、際立ってくるのがこの自社の「独自性」だと私は考えます。
AIなどの導入で作業的な仕事の合理化を図る一方で、経営者は自らの仕事として、自社のストーリーから「独自性」を抽出し磨き上げていく必要があります。
そのためにはコンピュータにはできない「創造性」を発揮してもらう必要性も出てくるのです。
こういったことは、 これまでも何回も書いてきましたが、何故私がこんなことをしつこく申し上げるかといえば、そんなことにチャレンジする経営者はほとんどいないからです。
先述しましたように、これから普通の仕事は標準化されてAIなどの現代的な技術に取って代わられていきます。
そんなときに、差別化を図っていくとすれば、自社の「独自性」を磨くことであり、それを創り出す経営者の「創造性」が期待されるのです。
決してAIに取って代わられることのない経営者の仕事、それは「独自性」と「創造性」です。
それを遺憾なく発揮できるよう、改めて自社のストーリーに向き合ってみて下さい。
おしまい