男性経営者受難!センスの時代―AIにできないことを目指す―Ⅳ
計量型情報や論理性だけでは、対処できない現代のマーケット。
数字や理屈の得意な男性にとって受難の時代に経営者はどうあるべきなのか。
その点を高橋氏は次のように結んでおられる。
―(センスや感性が大切にされる今のマーケットに対処しなければならないのが現代経営・・・)こんなアドバイスができるコンサルが、まわりにほとんどいない。
これからはビッグデータでAI化がすすむと、企業経営は、さらに非言語系情報に強くならないといけない。
「アート経営の時代」になってゆく。
それもこの10年で急速に進化するから、この激動はどれだけおもしろいか。―
世の中の大半のコンサルタントは「計量型情報や論理性」によって提案するタイプなのであろう。
というより、そうでなければコンサルティングという仕事を標準化して提供することは難しくなる。
しかしその標準化された「計量型情報や論理性」では、現代のマーケットに対処できないというのである。
経営者のみならず、経営コンサルタントにとっても冬の時代になるのかも知れない。
つまり、「計量型情報や論理性」でできる守備範囲については、ビッグデータでAI(人工知能)化が進んで行くので、人間による仕事としては必要なくなる、という話である。
そこで優位性を保っていた男性経営者やコンサルタントは退場させられる羽目になる、ということである。
その代替案として示されたのが「アート経営の時代」という言葉になる。
「アート経営」・・・・まだ雲をつかむような話である。
しかし、概念としてつかめようがつかめまいが、こういった流れになっていくことは間違いないだろう。
この激動にどれだけ対処できるか、或いはできないか、ここが今後の経営の試金石になっていくのだろう。